安曇野での宿泊は
シャロムヒュッテ。
ヨーロッパの山小屋のイメージのこちらは以前から一度は・・とチャンスを狙っていた宿。
ホテルと考えると????だけれど、山小屋と考えると実にゴージャス(日本の山小屋のイメージがあまりにも悪すぎることもあり)。
今回ホテルでもなくペンションでもなく、あえてこの宿にした最大の理由はここシャロムならではの滞在を味わいたかったから。希望者には朝ヨガもあり、読みたい類の本がズラリと壁じゅうに並んでいることもお食事の内容もすべて承知の上で。
ここは現在は当初のオーナーさんではなく有志によるスタッフたちが運営している。レストランで提供される材料のほとんどすべては、彼らの手で目の前に広がる広大な草原の一角の畑や田んぼで自然農で作られている。
朝、希望者は畑でこれらの作物がいかにユニークに育てられているか、畑担当のスタッフ「ぐっさん」から実演付でお話を聞ける。
このお話は私にとって目からうろこ・・一般的な畑の概念を覆されることとなった。
肥料を与えない、耕さない、すべての草を刈ってから畝を作って種を植えるようなことは一切しない・・
これらのことは自然農である以上は至極当たり前。
だから一般の畑の風景とは違って「ただの雑草地」のような場所のあちらこちらにたわわに実を付けた夏野菜たち。
一番衝撃的だったことは「水をや.ら.な.い」@@;;;;
どんなふうに種を植えるか、も実践して見せてくださる。永田農法がチラリと頭をよぎる・・
企業秘密だといけないので(笑)詳しいことはここでは割愛。知りたい方はぜひシャロムへどうぞ♪^^
そんな最高の食材を駆使してシャロムのレストランで生み出される料理の数々・・・・・・トクとご覧あれ。
一見フランス料理のこの品々、特筆すべきはすべてマクロビ仕様つまり動物性のものは使わずに作られている。
ご飯は長岡式酵素玄米、パンは天然酵母でパン工房の石窯で焼き立てがレストランにずらりと並んでいる。お食事の時テーブルにあるのは石窯ならではの香ばしさを放つフォカッチャ、これ一つでも私には感動のひと品。
シェフはフレンチ出身でこの道に入られたというのも納得。見た目の美しさばかりではなく、口に入れた瞬間にあの畑の滋味が組み合わせの妙を披露し出すと、ただただ悶絶する自分(笑)。
たとえばトウモロコシのポタージュ。
これでもかという甘さが口に広がるので、「念のため!」スタッフに
まさか・・何か甘みを加えてはいらっしゃいませんよね?
と伺って返ってきたお答えに深みがあった。
「トウモロコシの実を外した後の芯も煮出して、それをブイヨン代わりにして味を出しています」
ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜。。。。。
最高の素材の持ち味を無駄なく引き出す技、そしてそこからお塩の力でグイッと甘みを出し切る、さすがです。
そして・・・
このレストランが東京に欲しい。(笑)(笑)
いや、これは
野菜たちにとっては天国のようなあの畑で
収穫して間を置かず
それらすべてを使って
できるからこその贅沢の極み。
この瞬間にこの場所で食べてこそのごちそう。
3日間味わい尽くした今、、、離れてまだ2日しかたってない今日はすでにこんなにもシャロムが恋しい。